■ News '99.04〜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

INDEX

99/04/16　ナキウサギ4/15報告　実質勝利で取り下げ
99/04/17　奄美、生息分布調査報告書開示でＶ
99/04/20　奄美緊急報告集会は盛況＋カンパ集まり具合も順調(^_^)
99/04/27　諌早のムツゴロウ氏も当選
99/06/23　もうすぐ一般質問（原田敬一郎さん）

［98年のニュース］　　［99年1〜3月のニュース］

NEW!

99/06/23　もうすぐ一般質問

みんなー議員っていいぞ　諫早湾干拓事業の見直し活動を
税金を使ってできるんだから。税金を使っての海山川の自
然破壊を止めさせるのに税金使って何が悪い。
奴ら歯がゆいだろうな。ざまあみろ。

答弁として愛の町町長が言えることは予想できるけど、役
場の議会に出席する課長クラス以上の管理職や他の議員や
傍聴に来る町住民に、もっと問題意識を持ってもらう為に
も、せっかく与えられている権利なので最大限に活用して
ゆきたい。
担当課長にはどこへ行けば資料が手にはいるかは教えたが
自分で手に入れるべきだから渡さない。地元の町や県は国
から干拓事業で都合の悪いことは何も知らされていない事
に気が付くだけでも今回は良いと思う。
年に４回定例議会後に「議会だより」を各家庭に配って回
ろうと思う。全町民に知ってもらう為の議会での質問でも
ある。
余談だが、さんざん今まで「議員がばかだから」とか言っ
て来たので、議員バッジをつけるのにためらっています。

皆さんからも国や県に頭が上がらなくて、助成金や補助事
業なしでは明日にも倒産しかねない愛の町の建て直しのア
イデアなどを募集します。

　　
「国営諫早湾干拓事業が本町に与える悪影響について」

質問一．二は省略
質問三

一．　確かに未来への不安材料は多いが、その不安材料
　　を作ったのは私たちである。愛の町は地理的立地
　　条件も、自然環境資源にも恵まれている方だ。何
　　より町民が温厚で心根がやさしい。二十一世紀は
　　「思いやりの時代」とも言われ、私たち大人次第で
　　は良い材料を二十一世紀に残せる。町長は十年後
　　の愛の町にどのような素晴らしい可能性を見出し
　　ているか。素晴らしい本町の未来の為には今何をや
　　るべきだと考えているか。

二．　国営諫早湾干拓事業によって諫早湾への潮の干満
　　は止められ、およそ三十万人分の天然の下水処理場
　　の役割を果たしていた生き物たちが死滅し、調整池
　　は肥溜めと化しています。児島湾や八郎潟などの前
　　例からすると、水質改善の為に地域住民は、まず下
　　水道整備を強いられます。その次は農業排水の規制
　　と化学肥料と農薬の使用を制限されます。更にその
　　次はヘドロの浚渫というのがお決まりのパターンで
　　す。将来の先行きが不安で、以前のような好景気が
　　見込め無い今、集落排水事業に全世帯から工事費を
　　負担させるのは、本町から現金が外へ流出すること
　　で町の財政にとっては大きなマイナスです。農業排
　　水の規制や化学肥料や農薬使用の制限は良いことで
　　はあるが、急激な規制は農家の負担や犠牲を大きく
　　し、町の財政も事業費の負担や損失補償で圧迫され
　　る。児島湾では四十年間で浚渫に九百億円を使って
　　いる。町長は調整池の水質改善の名目で県や国が求
　　めれば、それらの事業をやるつもりか。

三．　諫早湾自然の権利裁判の原告側の証拠として裁判
　　　所に提出した「諫早干潟の再生と賢明な利用」の
　　　中の島根大学の保母教授の論文にある試算による
　　　と、新たに創出される農地千四百九十二�が、一
　　　�当たり百十万円で全て売却されたとして、長崎　
　　　県の国への償還額は九百七十一億円になる。県民
　　　一人当たり約六万二千六百円の負担になり、本町
　　　町民数を掛けると二億九千四百億円となり、今年
　　　度の一般会計予算のおよそ十四％にも相当する額
　　　になります。県の財政は、今より更に貧窮する事
　　　になり、本町への財政的な影響は大きいと思うが
　　　町長はどう考えているか。

四．　　財政上の理由から、不必要で環境破壊となる事業
　　　を継続することの問題点が広く理解されるようにな
　　　り、橋本前総理大臣から、北海道が始めた「時のア
　　　セスメント」を取り入れることを表明し、九十八年
　　　度予算から、いくつかの事業に適用を開始している。
　　　更に、地方分権推進委員会の九十七年七月の第二次
　　　勧告では、事業中止の場合の国庫補助負担金の返還
　　　について、「長期にわたり実施中の国庫補助事業に
　　　ついて、社会経済情勢等の変化に応じて再評価し、
　　　中断すべき場合には過年度分も含め国庫補助負担金
　　　の返還を要しない仕組みとする」と勧告している。
　　　町長は本町の潟浜と財政改善の為に、国営諫早湾干
　　　拓事業の中止を県や国に提言する考えはないか。　

　　　（メーリングリスト向けに発信されたものを、許可を得て転載しました）
　議場にノートパソコンの持ち込みを申請したり、事前勉強会に省庁のホームページから最新情報を引き出して使ったり（行政側も知らない情報だったので、疑われたらしい）、原田さんらしい活動を展開中のご様子。

99/04/27　諌早のムツゴロウ氏も当選

　ついでにいいますと、諌早市では、 岩永 賢一さんが当選しています。
　ムツゴロウ裁判の原告でこそありませんが、おなじみの方です。
　
　以下は、原田さんからのメッセージ。
　湿地保護のメーリングリストに発信されたものですが、なにしろ、あっちこ
っちから当選の報が入るなか、おずおず、とUPされました。
　ちなみに、奄美［自然の権利］訴訟が現地検証を行う4月30日は、
　「初議会」だそうです。
　ちなみにちなみに(^_^;)、
　10月16日には、ムツゴロウ裁判が、現地検証ですって(^o^;)。
　
=======
題名：あのー 僕も当選してしまいました

　Date: Mon, 26 Apr 1999 23:41:51 +0900
　From: gata414@fsinet.or.jp (原田敬一郎)

　こんな時代に自分の町の議員選挙が無投票では
いかんと立候補したら７位当選してしまいました
個人演説では「私は立候補を表明しました　私を当選させたい人は
労力と自分のお金を出して選挙運動をして下さい　みなさんの
健闘を祈ります」といった龍田スタイルでした。
どれだけこのやり方が受け入れられるか不安ではあったけど
ボランティアなんて口にしたこともない町内会のおじちゃん
おばちゃんや同級生が　そのうち選挙運動を楽しみ始めた
　
かかった費用１３．０００円ナリ

議員になるなんて
「虹の立つ海」の実行委員会を立ち上げて　公演するより
カンタンだったけど　楽しいことばかりではなかった

「虹の立つ海」の感動の後遺症のまま立候補してしまったみたい
「虹の立つ海」がなかったら　議員になろうという選択は
しなかったかもしれない

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99/04/20　奄美緊急報告集会は盛況＋カンパ集まり具合も順調(^_^)

　「＜奄美発！　緊急報告集会＞　まもろう・きよら島（美しく清らかな島）
　　〜〜〜 「アマミノクロウサギ裁判・現地検証に向けて」 〜〜〜　　　」
　　
　を、予定通りに実施しました。
　
　今回は、リゾート・ゴルフ場問題全国連絡会の秋好正子さんに、事務的作業をすっかりおまかせしてしまい、私からは告知関係のみのお手伝いで当日を迎えました。
　
　十分に告知作業に手がまわらなかったという思いがありまして、はたしてどれほどお集まりいただけるのか、と胃に穴があきそうな気分でいましたら、主催側も含めてですが、40人を超える来場者があり、合計で8万円くらいのカンパが集まりました。
　
　重い思いで持って行った『報告　日本における［自然の権利］運動』（2500円）は、8冊が完売。私物の一冊（インデックスを張り込んでしまってある）まで、お買いあげ下さった方がいらっしゃいます。
　というわけで、［自然の権利］セミナーからは、売上金22500円を、ゆうべのカンパといたしました。
　籠橋弁護士によると、カンパの集まり具合は、そこそこ順調のようです。
　
　報告内容については稿を分けます。
　
　30日の検証当日には、岩崎産業の所有地（ゴルフ場予定地そのもの）には、入れない模様です。当初岩崎産業が拒否したから、ということでしたが、どうも、岩崎産業よりも県教委が拒んだ雰囲気もあるらしいです。赤星さんの非開示の取り消し請求（#753）なんていうのが、引っかかりになっている可能性もあります。

　いずれにしろ、私はちょっと肩の荷が下ろせました。
　あとは、奄美出発までに、8ページ入稿するのに、全力投球ですわ(^_^;)。
　今日はザウルス＋CCDユニットも借りてきたし。うまくいけば、現地からの速報をホームページにUPできるかもしれません。
　準備はぼちぼちです。
　

　　　　　　　　　　　（さ、仕事仕事！）島の娘

99/04/17　奄美、生息分布調査報告書開示でＶ
　奄美自然の権利訴訟に関連して行われていた、開発業者がまとめた「アマミノ
クロウサギ生息分布調査報告書」の非開示処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判
決が16日、福岡高裁宮崎支部で言い渡されました。
　海保寛裁判長は「開示による事業者の具体的な利益侵害は認められない」とし
て県側の控訴を棄却しました(^_^)ｖ
　
　・・・と、これだけ書いてもチンプンカンプンでしょう。
　
　ことのいきさつは、こうです。

　アマミノクロウサギは、国の特別天然記念物である。
　だから、こいつが生息しているとわかれば、そこは開発しにくい。
　で、ゴルフ場計画に反対する側は、その証拠をはっきりさせたい。
　一方、開発側は、棲んでいる証拠がないほうがありがたい。

　鹿児島県が開発許可を出すにあたっては、特別天然記念物が棲んでいないという証拠を確認しなければならない。

　んで、ゴルフ場を作りたい岩崎産業は、文化財保護法に基づいて、「アマミノクロウサギ生息分布調査報告書」を作成して、県の教育委員会に提出した。
　んで、教育委員会ったら、その報告書を県文化財保護審議会にかけ「開発の影響は軽微である」という意見書を得て、天然記念物のとりまとめ官庁たる文化庁に伝えたと。
　
　県が「問題ありません」と言ってきたもんだから、そのままでは、文化庁も
「じゃあ開発許可ＯＫです」と言いそうになった。
　さあ大変！　ていうんで、実は96年に、すったもんだがありました。
　すったもんだはしましたが、おかげで文化庁の「ＯＫ」は、まだ出ていません。

　少なくとも、反対グループが現地調査をした限りではウンコはおっこちているわ、餌を食べた跡はあるわするわけで、普通に生息調査したら、「問題ありません」とは成りそうもないわけです。だから、「その調査報告書を見せろ。いったいなにが書いてあるんだ」ということになりました。

　ところが、参議院で堂本暁子議員が請求しても出てこない、鹿児島県民が県に請求しても見せてもらえない、ということになった。

　じゃあ、裁判だ。というので、鹿児島市の赤星秀一さんが、97年に弁護士も立てずに自分で提訴しました。それが、「非開示の取り消し請求」です。「見せないよというのを、やめろ」ということですね。

　で、一昨年9月に、鹿児島地裁は判決を出し、「情報が一般に開示され、生息分布について多くの研究者が科学的・学術的見地から多様な意見を述べ、検証を加えることは歓迎される」と、赤星さんの言い分をほぼ認めたところ、それがご不満な教育委員会が控訴しちゃった。と、そういうコトでありました。

　鹿児島で岩崎産業といえば、巨大な力を持った企業のようです。「県庁は岩崎の出所」とかなんとか、教えて下さった方もいらっしゃいます(^_^;)。そうであれば、この教委の反応は、ナルホドです。
　　　　　　　　　　
　高裁でのこれまでの審理では、県教委側は「開発業者が作成した報告書には著作権があり、開示は法人等の正当な利益を侵害する」と主張。赤星さんは「県教委への提出は公表を前提としていて、著作権の侵害には当たらない」と反論していました。

　この著作権問題ですが、最初に赤星さんが開示請求をして非開示となったときには、理由としてあげられていなかったんですね。これを、赤星さんの代理人の西田隆二弁護士は、県教委のやりかたを、「じゃんけんで言ったら後出しだあ」と、新聞記者にコメントしています。　　　　　　　　　　　　　

　赤星さんは来週にも同文書の開示を県教委に請求するつもりとのこと。

　奄美からも、ウキウキしたメールがとどいています(^_^)。


　いやあ、30日に奄美でお会いするのが楽しみになりました(^_^)V

99/04/16　ナキウサギ4/15報告　実質勝利で取り下げ

　原告・弁護士どっちにもまだ連絡とれてないので、ひとまず新聞報道ベース
でお知らせします。

北海道新聞　99/04/15(WEB)
=====
大雪山ナキウサギ訴訟終結　士幌高原道建設中止を受け　札幌地裁

［概要］
士幌高原道路の、未開通部分の建設（トンネル案）中止を求めた、
「大雪山のナキウサギ裁判」が、4月15日に行われた。

　まず道側が「計画は中止したんだから、訴えの利益はなくなった」という内
容の準備書面を提出。
　それを受けて、原告側が「中止」の内容について説明を求めたところ、道側
は「道路建設のための支出はしないということだ」と述べた。このコメントが
裁判所の調書に記載されたことを確認した上で、原告は取り下げを申し出た。

　原告団長の八木健三北大名誉教授の陳述として紹介されたのは、以下。
「道路建設が、生物多様性条約違反であることを柱とした私たちの訴えが、道
を動かし建設中止に至った。意義ある訴訟だった」
　弁論終了時には、原告や傍聴者ら約五十人の大きな拍手が法廷に鳴り響いた
そうです。

　この後、原告側は札幌市内の北海道高等学校教職員センターで報告集会。
　原告弁護団長の市川守弘弁護士は
　「証拠調べでスライドやビデオを使い、ナキウサギの鳴き声が裁判所に響く
など訴訟として画期的な面が多かった。建設中止という結果が得られたことは
実質的勝利だ」とコメント。
=====

　朝日東京版は報じていないようです。
　赤旗（東京版）は小さい記事ですが、結果と経緯を報じています。
　

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