2000年5月15日　午前11時〜　横浜地裁
前回で北條氏（現美術館副館長、元美術館準備室長）の尋問を終え、いよいよ訴訟も
終盤にさしかかった。

被告は最終準備書面を提出。項目は
第1　川崎市岡本太郎美術館建設の経過・内容
第2　本件美術館建設事業に係る財務会計上の行為について
第3　本件美術館建設の適法性（その1）−アセスメント条例違反の主張について−
第4　本件美術館建設の適法性（その2）−自然の権利侵害等の主張について−
第5　本件公金支出について
（全75ページ！）

原告は、甲44〜76号証及び証拠説明書提出、準備書面16陳述。
準備書面16は、アセスメント条例違反に絞ったもの。
従前より、原告代表の江田さん、アセスメント条例関連の意見書を書いて下さった建
築士の方を証人として申請していたが、再度、この2名を採用してくれるよう、強く
求めた。

裁判所は、この2名の採用に前から及び腰。
今回も、被告に必要性の有無を聞き、「被告が反対尋問の必要性を感じないのであれ
ば、証人として採用しなくてもよいのではないか（既に陳述書などを出しているの
で、証人が言いたいことは既に言い尽くされているはず、わざわざ裁判所で証言する
には及ばない）」との態度。
しかし、江田さんについては、この美術館建設事業の経緯をぜひともご本人の口から
裁判所に話していただきたいので、強く採用を求めたところ、次回、15分程度とい
う限定付きだが証人尋問が実現することとなった。
建築士さんについては、原告が、再度陳述書等を用意し、その上で裁判所が採否を判
断することになった。

次回は、7月17日午前11時〜、横浜地裁仮庁舎にて。
この日、結審、もありえます。

（弁護士　関口佳織）

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